今回は、海外製の気象測器の紹介として風向風速計を採り上げてみました。
風向風速計を分類すると、(a)矢羽根＋風杯式、(b)風車式、(c)超音波式などがありますが、海外では(a)と(c)が多くを占めていて、(b)は簡易型を除けば少ないようです。
超音波式風向風速計の海外メーカとしては、以下の各社が有名です。
( )内は本拠地
①Adolf Thies GmbH & Co.KG （ドイツ)
②Bristol Industrial & Research Associates Ltd (英国)
③Environmental Measurements Limited(英国)
④Gill Instruments Ltd.(英国)
⑤METEK GmbH(ドイツ)
⑥Pulsonic(フランス)
⑦R. M. Young Company (米国)
⑧VAISALA (フィンランド）
超音波式には2次元と3次元の計測タイプがあります。また、下記のメーカでは小型で簡易タイプに特化した超音波式を製作しています。
⑨FT Technologies(英国)
⑩LAMBRECHT meteo GmbH(ドイツ)
⑪Lufft (ドイツ)
上記以外に一体型CWSに組み込まれた超音波式風向風速計もいくつか出ています。矢羽根＋風杯式は、前記の①②③⑧のほか、以下のメーカが有名です。
⑫BARANI DESIGN Technologies s.r.o. (スロバキア)
矢羽根と風杯の発信器は、それぞれ独立したものが多いですが、一体化された製品もあります。
風車式は⑦のメーカが有名で、ユニークなフィールド用の較正器も提供しており、それは注目に値すると思います。
東洋電子工業株式会社 田村直美
